コアラ先生

不眠は、精神的な病気ばかりではなく身体的な病気が原因で起こることもあります。

身体的な病気の中では、睡眠時無呼吸症候群が良く知られているとは思いますが、その他にも、脳の障害や心臓など循環器の障害によっても不眠は起こってきます。

今回は、心臓を含む循環器の疾患と不眠について紹介します。

不眠の原因について

なかなか眠れなくなるのは夜更かしをしたり、カフェイン入りの飲料をたくさん飲むなどが原因になってきますが、特に原因が思いつかなくても寝付きが悪い、ぐっすりと眠れた気がしないなどの不満が溜まってくることもあります。

不眠と呼ばれていますが、睡眠障害という疾患として病院で治療が行われるほど、生活に支障をきたすのが特徴です。

入眠障害や中途覚醒、早期覚醒や熟眠感欠如といったものが不眠の症状ではあるものの、睡眠障害を引き起こす原因にはストレスや不安などの心理的原因の他に、身体的疾患が関係して発症するケースが存在することを知りましょう。

身体的疾患について

身体的疾患とは、身体に何らかの異常があることです。病気ばかりではなく、怪我も関係します。痛みを伴う怪我や関節リウマチなどの他、痒みが気になってしまう湿疹や蕁麻疹も睡眠を妨げる身体的な原因です。

喘息の発作に頻尿、花粉症などのアレルギー症状も身体をゆっくりと休めることができないため、なかなか寝付けない、途中で起きてしまうなどの状態に陥りやすくなります。

循環器の疾患

眠りが妨げられてしまう不眠の症状を放置していると、循環器系の疾患を発症するリスクが高まることを考えなければなりません。循環器系とは血液やリンパを体中に送り込む機能を持っている臓器のことです。

代表的な疾患として、心不全や不整脈、冠動脈疾患や心筋梗塞、狭心症などの心臓に関わるもの、脳梗塞やくも膜下出血などの脳の血管に関係するものなどが当てはまります。

心不全のリスク

心不全や不整脈などの心臓に関わってくる循環器系の疾患を高めてしまうのが、睡眠時無呼吸症候群という睡眠障害です。睡眠時無呼吸症候群の症状があると、心不全のリスクが76%程度、冠動脈疾患で30%程度もリスクが高まる報告があり、関連性の深さがよく分かるでしょう。

眠っている時に一時的に呼吸が止まってしまうのが睡眠時無呼吸症候群の怖い部分で、日中に強い眠気を感じる不眠の症状が出るのが特徴的です。